金利上昇はいいこと?悪いこと?暮らしへの影響を考える

くらしとお金のアドバイザー、ファイナンシャル・プランナーの水島幸代です。
「金利が上がるらしい」。ニュースでそんな言葉を耳にして、うれしく感じる人もいれば、少し不安になる人もいるのではないでしょうか。
実はこの反応の違いこそが、金利上昇を考えるうえで大切なポイントです。
金利のある時代へ
日本では、1990年代後半から長いあいだ、低金利の状況が続いてきました。その期間は、約四半世紀! 今アラフィフの人は、社会人になってから、金利のある暮らしをほとんど経験しないまま過ごしてきたことになります。
ところが、ここ最近、預金や住宅ローンの金利に変化が見られるようになってきました。いよいよ、金利が動く時代になってきたようです。
金利とは、お金を預けたり借りたりするときの「お金の使用料」のようなもの。その水準が動けば、私たちの暮らしにも影響が及びます。
預ける人と借りる人で、影響は変わる
預金金利が上がれば、預けたお金につく利息は増えます。預金が多い人にとっては、うれしい変化です。
一方で、住宅ローンを変動金利で借りている人は、金利が上がると利息の負担が増える可能性があります。借入額が大きいほど、わずかな金利の違いでも影響は大きくなります。
また、これから住宅を購入する人にとっては、借入条件や購入予算を改めて考える必要も出てきます。
奨学金も、種類や金利の仕組みによって影響は異なります。すでに返済中の人は、借りた奨学金が固定金利か変動金利かを確認してみましょう。これから借りる人は、借りる金額だけでなく、卒業後の返済まで見通しておきたいところです。
同じ「金利上昇」でも、家計の状況によって受け止め方は変わります。だからこそ、良い・悪いと単純に判断するのではなく、「自分にとってはどうか」を考えることが大切です。
自分の家計に引き寄せて考えてみる
家計の状況は、人それぞれです。そこで、まずはこの3つを確認してみましょう。
- 預金はいくらあるか
- 借入金はあるか(あるなら、金利のタイプと残高は?)
- これから大きな支出の予定はあるか(住宅購入、教育費、車の買い替えなど)
ポイントは、今の資産額だけでなく、これからのお金の出入りまで見ておくことです。数年後に大きな支出があるなら、そのときの金利環境が家計に影響するかもしれません。
これからの大きな支出を考えるときに役立つライフプランのはなし
→ くらしとお金の向き合い方|ライフプランという小さな一歩
金利が動く時代の、お金との向き合い方
金利は、私たちが自分でコントロールできるものではありません。けれど、自分の家計の現在地を知り、備えを考えることはできます。
金利が動く時代だからこそ、ニュースに一喜一憂するのではなく、「これは自分の暮らしにどう関わるだろう」と立ち止まって考えてみる。自分の家計を知っておくことが、これからの判断に役立ちます。
物価上昇も、家計に影響する大きな変化のひとつ。値上げ時代のお金との向き合い方については、こちらのコラムもご覧ください。
→ 物価上昇は怖い?値上げ時代に知っておきたいお金の考え方
不安と上手に付き合い、自分のくらしに合ったペースで、落ち着いて向き合っていきましょう。
FPあくあ屋は、あなたの学びを応援します。

