子育て期の働き方とお金|今の損得だけで決めないために

くらしとお金のアドバイザー、ファイナンシャル・プランナーの水島幸代です。
子育て期のご相談で、よく出てくるテーマのひとつが「働き方」です。
「保育料や家事代行費で、働いてもあまり手元に残らない」
「いったん仕事を離れたほうがいいのか迷っている」
そんな声を聞くことも少なくありません。
目の前の収支だけを見ると、「働かないほうが楽なのでは」と感じる場面もあるかもしれません。
「今の収支」だけでは見えないもの
働き方を考えるとき、どうしても「いくら残るか」に目が向きがちです。
もちろん、家計にとって大切な視点です。
ただ、それだけで判断してしまうと、見えにくくなるものもあります。
たとえば、仕事を続けることで得られる経験やスキル。
社会とのつながりや、自分自身の役割。
これらは数字で表しにくいものですが、
将来の働き方や収入に影響する大切な要素でもあります。
一度離れるという選択
子どもが小さいうちは、どうしても手がかかります。
体力的にも、気持ちの面でも、余裕がなくなることもあるでしょう。
とくに出産後の時期は、思っている以上に体への負担が大きいものです。
無理をして働き続けることが、よい選択とは限りません。
また、家庭によっては、パートナーとの分担や、周囲のサポートの状況もさまざまです。
「続ける」「離れる」どちらを選ぶとしても、その時の環境に合った判断が大切です。
その一方で、一度仕事から離れると、同じ条件で戻ることが難しいケースがあるのも現実です。
働き方や収入の回復に時間がかかることもあり、「思っていたよりも戻りにくい」と感じる方もいらっしゃいます。
「続ける」ための工夫も選択肢のひとつ
働き続ける場合でも、「無理をする」必要はありません。
たとえば、
・働く時間や働き方を見直す
・家事や育児の分担をパートナーと話し合う
・一時的に外部のサービスを取り入れる
といった工夫によって、負担を分散させることもできます。
全部を自分で抱える前提にしてしまうと、選択肢はどうしても狭くなります。
周りの力を借りることも含めて、現実的な形を探っていくことが大切です。
数年後の働き方をイメージしておく
働き方に正解はありません。 その時の体調や家庭の状況によって、選ぶべき道は変わります。
ただ、「今どうするか」を考えるときに、 数年後の自分の働き方も少し一緒にイメージしておくと、 判断の手がかりになることがあります。
たとえば、
・ 子どもが小学校に上がったら、どう働きたいか
・ そのために、今からできることはあるか
そんな問いを持っておくだけでも、 今の選択に少し違う視点が加わります。
まず、できることから
もし迷っているときは、
「今の働き方を続けた場合」と「いったん離れた場合」で、数年後のイメージを簡単に比べてみるのもひとつです。
収入だけでなく、働き方や生活の変化も含めて考えてみると、自分にとって大切にしたいものが見えてくるかもしれません。
子育ての時間は、限られた大切な時期です。
同時に、その先の人生も長く続いていきます。 どちらか一方だけでなく、両方を見ながら、
自分なりの選び方を見つけていけるとよいですね。
子育て世代向けのお金の考え方は、こちらでも解説しています。
→ 子育て世代のお金の見通し術|子どもが育つにつれ、お金も変わっていく
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