介護の備えは「親主導」で。元気なうちに始めたい準備とは

くらしとお金のアドバイザー、ファイナンシャル・プランナーの水島幸代です。
最近、親の介護についての不安を訴える方が増えています。
不安の種類は大きく二つあります。
「お金はどれくらいかかるのか?」
「自分はどこまで関わることになるのか?」
仕事や子育てに忙しく、時間に余裕がない人や、遠距離住まいの人もいることでしょう。
親が元気なうちはなおさら、超高齢期の親の生活を具体的に想像するのは難しいものです。
まずは親自身の考えを伝えることから
不思議なことに、親世代の多くが、自身の希望を言わず、貯金も資産も内緒にしたまま、「子どもにまかせるよ」と言っています。
何の情報もなければ、子どもが歩み寄ったとしても、これでは解決しません。
逆に、歩み寄ろうとした子どもを、「まだ必要ない」として拒む親も多いように見受けられます。
介護の備えはお金だけではない
お金があれば、介護の選択肢は広がります。
介護保険サービスや施設利用、保険外の生活支援サービスなどを利用できれば、生活の余裕や安心につながります。
ですが、早めにできる介護の備えは、お金以外にもたくさんあります。
たとえば、
・ 認知症対策としての家族との話し合いや任意後見契約の検討
・ 財産争族を防ぐための遺言書の準備
・ 不要な荷物の整理や断捨離
・ デジタル遺産(スマホやクラウド、SNSのアカウント)の整理
・ 口座の整理や金融商品の現金化、など
挙げればきりがありません。
こうした準備は、本人や家族が困らないためのライフプラン(生活設計)の一部でもあります。
そして、早めに取り組むことで、超高齢期を迎えた際に、余計な出費を抑えることにもつながります。
こうした準備が整っていると、いざ介護が必要になったときに、家族が迷わず判断でき、結果として時間やお金の負担を減らすことにもつながります。
備えは親主導がベスト
大量に残された不用品の片づけや処分に追われ、実家じまいで子どもに恨まれないようにするには、まずは少しずつ身の回りの物を減らすところからはじめてみるのがおすすめです。
もちろん、お金の備えも大切です。
それと同時に、自分や家族が安心して暮らせる環境づくりを意識することも大切です。
エンディングノートは、一番最後
子どもからいきなりエンディングノートを渡されると、かえってかたくなな気持ちになってしまうこともあります。
まずは、身軽になり、整理整頓にめどがついたところで、想いを残すエンディングノートを書いてみるとよいでしょう。
介護に関する備えは、思ったより幅広く、早めに始められることがたくさんあります。
親の小さな一歩が、子ども世代の将来の不安を減らすことにつながります。
あくあ屋では、くらしとお金の両面から、自分や家族の将来を考えるお手伝いをしています。
親の介護とお金のはなしについては、こちらでも紹介しています。よろしければ参考にしてください。
→ 親の介護とお金 ― 早めに知っておきたい介護費用の話
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