新社会人の資産形成―その前に考えたい「貯金と投資のバランス」

くらしとお金のアドバイザー、ファイナンシャル・プランナーの水島幸代です。
4月に社会人デビューした方は、そろそろラッシュアワーの通勤にも慣れてきた頃でしょうか?
あと少しで給料日。その使い道にワクワクしながらも、これからのお金の管理をぼんやりと考えている方もいると思います。
資産形成=投資ではない?
最近は、SNSや動画などで「資産形成」や「投資」という言葉を目にする機会も増えました。
「若いうちから投資を始めたほうがいい」という話を聞いて、興味を持つ方も多いようです。一方で、少し不安をあおるような情報や広告も少なくありません。
→ その「おすすめ投資」は誰のため?情報の裏側を読むメディア・リテラシー
たしかに、長い時間を味方につけられる若い世代にとって、資産形成を早めに考えることには意味があります。
ただ、「投資を優先しすぎること」には注意も必要です。
資産形成=投資ではない?ことは、こちらのコラムで紹介していますので、参考にしてください。
→ 資産形成=投資ではない?お金と上手につき合うはじめの一歩
まずは、家計管理から
社会人になりたての時期は、生活環境が変わりやすい時期でもあります。
新生活に必要なものの購入や新しい仲間とのお付き合い、予想外の急な出費など、思っていたよりお金が必要になることも少なくありません。
そんなときに、手元のお金がほとんど投資に回っていると、生活費が足りなくなってしまうこともあります。
投資は、必要になったタイミングで必ずしも思った価格で“売れる”とは限らないからです。
だからこそ、新社会人のうちはまず
「貯金」と「投資」の役割を分けて考えることがおすすめです。
たとえば、
・生活費の予備としての貯金
・将来のために少しずつ増やす資産形成
目的を分けると、お金の流れを整理しやすくなります。
生活防衛資金を準備
特に、急な出費に備えるお金(生活防衛資金)があると、日々の暮らしにも安心感が生まれます。
生活防衛資金とは、病気やケガ、災害などの緊急事態による減収に備えるためのお金のことです。
はじめのうちは生活費の3か月を目標に、少なくとも半年くらいを目標に、現金預金でお金を備えます。
そのうえで、余裕のある範囲で資産形成を考えていくと、無理なく続けやすくなります。
お金との付き合い方は、「貯める」「増やす」だけでなく、生活を支える役割もあります。
増やすことに夢中になりすぎる冒険者にならないよう、バランスを意識することが大切です。
社会人としての新しいスタートに合わせて、自分なりの「お金の作戦」を考えてみてはいかがでしょうか。
→ 新社会人の家計|初任給から考えたい「お金の作戦」
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