ゼームス坂花便り ~ 夏のはじまり
ゼームス坂の紫陽花も、ほぼ終わりに近づいてきました。はて、ここで夏に花をみただろうか?と思いつつ、坂の道端を眺めながら歩いていると、鮮やかな青い花が目に留まりました。タイワンレンギョウです。
記憶していたタイワンレンギョウはどうやら別名らしく、デュランタという名前が本名のようです。和名はハリマツリ。玻璃茉莉と書くそうです。ほぉ~、知らなかった。
一株だけ植えられており、今は女性の胸の高さくらいまで育っています。自生の雑草というわけではないので、おそらくご近所のどなたかが鉢から移したのでしょうか。生垣に使われることもあるらしいので、たくさん増えたら梅雨のじめっとした時期に彩りが加わりますね。坂の中腹あたりです。まさに今、とてもきれいに花をつけておりますので、探してみてください。
それにしても、今年の梅雨はよく雨が降ります。こう降ると、身体も重くなり、「着物でお出かけ」を考える以前に、家から出る気にもならなくなってしまいます。部屋もじめっとしていて、除湿剤も気づくと容器が水でタプタプになっています。わずかな電気代を節約しても、着物や帯に出てしまったカビのシミ取りをする費用の方が大きいため、 ここまで湿気があるときは、部屋全体をエアコンで除湿するほうが安心です。
家に閉じこもっているので、日本刺繍の針仕事も進みます。少しずつ刺していた名古屋帯をようやく仕立てに出せそうです。仕立て上がって戻ってくると、帯のイメージがすっかり違ってしまうこともあります。さて、どんな帯になりますやら。