きものにはサイズがないってホント?

あくあ屋のInstagramを始めてからすっかりブログ投稿をさぼっていました。2022年10月が最後の投稿! これはいけない、と思い出して戻ってきました。

Instagramは気軽で楽しいのですが、やはりこうしてきちんと文章にしてお伝えできる場所も大切ですね。最近の着付ご依頼の中で、ちょっと気になることが続いたので、今日はそのお話を。

「きものにはサイズがないってホント?」

これ、半分ホント、半分ウソです。

既製品の新品をネットで購入するとき以外、洋服のようにS・M・Lという表示はありません。ですが、着物にはちゃんと“寸法”があります。むしろ、寸法こそが命と言ってもいいくらい。特に譲られた着物だったり、リサイクルで買ったものだったりすると、その着物は、最初に着た方の寸法になっているものです。

お嫁入りのときに誂えてもらった大切なお着物。年月を重ね、体型も少しずつ変化するのは自然なことです。着物の幅が足りなくなると、歩くたびに脛がドドンと見えてしまうこともあります。

最近増えているのは、ネットで“お買い得”にぽちっと購入されたリサイクル着物。届いてみたら、どうも裄が短い、丈が足りない、幅が足りない、ということもあります。

そして、よくあるのが、長襦袢と着物の裄が合っていないケース。袖口や振りから長襦袢がぴょこん~と出てしまっています。これは、長襦袢と着物の寸法が合っていないために起きるものです。おかしいことだと知らなければ、そのままですよね。

ここで大事なこと。

着物は「大きいものを小さく着付ける」ことはできます。
でも「小さいものを大きくする」ことはできません。

これに気づかず、いざ着たい日の朝になって発覚しても、どうにもならないことが多いのです。ご本人は悪くないのです。ただ、「サイズがない」という言葉をそのまま信じてしまっただけ。

着物にサイズがないのではなく、サイズ表記があいまいなだけ。
寸法は、あります。

頻繁に着物を着ている方であれば、あら、最近どうも違うわね、と気づきます。そして、お気に入りの着物ならお直ししたり、問題のない着物を選んだりしています。
めったに着ないのにきれいに着たいと思うなら、かならず事前に点検しましょう。これが一番の近道です。

着付をあくあ屋へご依頼いただく場合は、事前にご相談に応じますので、遠慮なくお尋ねください。

せっかくの着物。
“着られる”ではなく、“美しく着こなす”ために。 春の装いの準備、そろそろ始めませんか?

きもの

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