春!

コロナ出現から早1年が過ぎました。マスクを外せる生活はあと2年はやってこないという噂もありますので、そろそろ受け入れて、新たな着物マスク生活になじんでいかないとなりませんね。あくあ屋のジョギングコースの勝島運河の桜はすでに葉が出始めましたので、そろそろ散りそうです。今年も桜を楽しめず、なんだか気分も上がりませんが、春を迎えてから街に着物姿の若い女性をお見かけするようになりました。ああ、春だなぁ、着物だなぁ、と、ほっこり嬉しくなります。

コロナ初年度は、お出かけするところがなくなってしまい、あくあ屋も着物を着る機会がぐっと減りました。もともとが年に数回程度の方は、もっと減ってしまったことでしょう。式典や発表会などのイベントもことごとく中止になっていますので、お着付の機会もすっかりなくなりました。

さて、そんなこんなで1年間すっかり手を触れない着物。皆さま大丈夫ですか?呼吸をさせてあげていますか?フレッシュな空気を味わわせてあげていますか?虫干しには湿度が安定しない時期ですが、虫干しの時期まで待たずとも、空気の入れ替えをしてあげてください。広げて、好きな帯や帯締めをあてて自分のコーディネートを眺め、そして畳む。それだけでも空気は動きます。絹は生きものだと思って、たまには広げて様子を見てあげてくださいね。