「きもの」展に行ってきました
眼福とはまさにこれ!
日時指定券の事前購入、検温、館内おしゃべり自粛、90分以内での鑑賞要請、そんな制約があったことすら忘れることができるほど、充実した展示でした。
今年見るべき最高の展示
国宝や重要文化財に指定されているものは、日本各地、過去あちこちの美術館・博物館で何度か目にしたことがありますが、重要なのは、多くが今、トーハクに集まっているということ。室町時代から令和の現代に至るまでの着物やその歴史を、自分の目で見て、心に感じることができます。
チケット
この特別展は、現在、日時指定券を事前購入することとなっています。30分ごとに申し込め、展示室内が混雑しないような配慮をしてくれております。事前購入が困難な方のために、当日券の販売もあります。事前販売で残った人数分の販売をしているようです。
当日は、予約時間ごとにトーハクの正門前に並びます。事前に行っても炎天下、または、雨の中、屋外で並んで待たされますので、10分前目安でよいでしょう。予約時間10分前くらいになると、検温コーナーがオープンします。まずは一人ずつ、検温。37.5度以上で入場できないようです。検温後、通路が左右2つに分かれ、Eチケット所持者と、当日券を購入したい人とに分かれます。
チケット所有者の通路へ進み、そこでまた待機の列ができます。その後、スマートフォン等に表示されたEチケットの日時を提示し、ゲートを通過します。これでようやく正門内です。
きもの展は敷地奥にある平成館です。なぜか正門から疾走する人もいましたが、そんな必要はありません。平成館の入り口前で、再度、列を作ります。密にならないよう、建物の入口から中へは10名ずつ誘導、チケットを機械でピピッと読み取り、建物2階にある展示室へのエスカレーターに搭乗します。正門からここに来るまで、あたりには係員だらけなのに、なぜかこの最後のチケット読み取り時に係員に質問などをして、列の流れを止める方が多く見られました。チケット購入時の注意書きを事前によく読み、当日の質問は、正門通過前や後に係員がたくさんいらっしゃるので、最終ゲート以外の場でしてあげてくださいね。
音声ガイド
トーハクの特別展に行かれたことのある方は慣れていらっしゃると思いますが、展示室入り口前で音声ガイドを申し込むことができます(600円)。支払は現金のみですのでご注意ください。
いつもは係員が首にかけてくれたり、使い方がわからない方には手を添えて操作を手伝うなどしてくれていますが、今回はすべて自力です。消毒済と大きく書かれた張り紙の下にぶら下がっているヘッドホンと音声ガイド機を自身で取り、身につけます。
展示室に入られてから操作方法がわからず、オロオロしている方が多くいらっしゃいました。展示室内は「静粛に」なので、係員の耳元という至近距離で操作方法を尋ねている方がいらっしゃいます。これではお客様ご自身が感染症対策にまったく協力していないことになりますので、操作方法がわからない方は、ぜひ、展示室に入る前の広いスペースで十分に確認してから中に進んであげてください。
図録がすごい
開催が危ぶまれた時点ですでに一度完売したという噂の図録。驚くほどずっしり重いですが、その分、内容も見事です。
3000円と少々割高で、しかも、本当に重い・・・です。あくあ屋に置いてありますので、これから着付塾にいらっしゃる方、あくあ屋内にて着付をご予定の方、ぜひページをめくって目の保養をしてください。
感染症対策に協力を!
人が集まる場所でのウィルス感染に不安な方もたくさんいらっしゃると思います。
混雑緩和による人数制限や、入場前の検温のほか、展示室内では飛沫防止のためにおしゃべりをしないようなお願いがされています。多くがお一人で来られているようで、大方静かではありましたが、いつもと全く同じようにしゃべりっぱなしで見て歩く方々もいらっしゃいました。
おしゃべりをする方が目立つほどに静かであるともいえますが、今は何かと微妙な時期です。施設の対策を十分理解し、協力し、誰もが不安なく展示を楽しめるよう、各人が気配り鑑賞に努め、世紀の大着物展を楽しんできてください!
(参考までに、あくあ屋は、開催1週目の平日朝一番で行ってきましたが、朝1番枠では行列があり、出てきた時間帯では正門に行列皆無でした。)