着こなし上手への初めの一歩
季節を感じさせる着こなしをしている方が歩いていると、「あら、素敵」といいたくなりませんか? きもの初心者だって言われたいですよね、この一言。 そのコツ、お教えいたします!
着こなし上手は、季節上手
着物や帯で見せる季節、小物や色で見せる季節、季節を感じさせる着こなしにはいろいろな方法があります。
着物のおしゃれは「季節先どり」といいます。桜が満開のときに、桜が満開の着物や帯を身に着けるのは野暮、桜のつぼみがまだ固い頃や梅が満開の頃に桜の柄を身に着けていると粋、満開の桜の季節の主役はあくまで桜なので、桜を引き立たせてあげる着姿が着こなし上手というのが着物の世界の感性です。
もちろん、絶対にダメというルールはどこにもありません。あくあ屋も、クリスマスの日にはサンタクロースやクリスマスツリーの帯留めをします。意匠紋としての桜柄の帯を秋や冬に着ることもあります。このあたりのさじ加減はそれぞれの感性となり、それがその方の個性にもなります。あまり難しく考えず、一般論として、少し早く季節を取り入れて身につけよう、と覚えておかれるとよいでしょう。
旧暦が味方に!
季節を先取りとはいえ、着物初心者にとっては「今の季節って?」「少し先の季節って?」と悩んでしまうかもしれません。
七夕はなぜいつも梅雨どきなのだろうと思ったことはありませんか?
旧暦の七夕は、実は現在の8月、子供たちが夏休みに天の川を見ている時期なのです。知っていそうで意外と知らない旧暦。。。なんだか難しそうですが、TVの天気予報などで「今日は暦の上での大寒です」「今日は八十八夜です」というキャスターのコメントを一度ならずとも聞いたことがあると思います。立春、大寒、八十八夜、十五夜、節分、など、季節を表す言葉は、日本で育った方であれば、生活の一部として自然と耳にしていたはず。
古くからある日本の暦は、生活に季節を取り入れやすい暦です。鬼は~外の節分、夏も近づく八十八夜♪は茶摘みの歌、十五夜お月様は秋だし、冬至に柚子湯。すでにいろいろな季節を体で覚えていますね。次に来る季節、その次に来る季節は意外と体で知っているものです。
季節を感じて着物を着る
着物生活を始めると、自然と季節に敏感になってきますが、西洋の暦から日本の気候風土に合った季節を感じ取ることは、意外と難しいものです。
あくあ屋がお気に入りの 「こよみのページ」には、暦や季節の説明が丁寧に書かれています。今の季節、次に来る季節に迷った際は、ぜひ参考になさってください。
旧暦を味方にきものライフを楽しもう!