着物とからだ

着こなし上手を目指す第一歩として、季節を先取りしたコーディネートをお勧めしております。その季節を知る手段としては、日本の旧暦がとてもよい目安となります。

体調管理に、きものと暦

古くからある日本の暦は、生活に季節を取り入れやすい暦です。鬼は~外の節分、夏も近づく八十八夜♪、十五夜のお月様、、、 節分は寒いし、十五夜は秋の始まり、冬至に柚子湯。日本に生まれ育っていれば、すでにいろいろな季節を体で覚えています。次に来る季節、その次に来る季節を知っていたら・・・?

旧暦で季節を見ていると、体が季節の変わり目に自然と備えるようになりますので、体調管理に役立ってくれます。

二十四節気と七十二候

旧暦には、一年を24に分けた「二十四節気」と、その 二十四節気 の一つの節気を3つに分けた「七十二候」があります。

例えば、大寒は大学入試のセンター試験の頃、雪はよく降るしとても寒い時期、と知っています。立春と聞けば、梅のつぼみがそろそろ膨らむ頃かしら?と思います。着物や帯にそうした柄が入っていなくとも、小さな小物、たとえば根付や帯留め、髪留めといった小物で季節を表すことは難しいことではありません。

季節を先取りするために参考にする二十四節気ですが、立春は梅?桜?と、今の季節や次の季節が何かを迷ったら、七十二候が参考になります。今の候の二つ三つ先の候を眺めて季節を感じてみてください。

旧暦は、あくあ屋おすすめの「こよみのページ」をご覧ください。毎年変わる旧暦を、今のカレンダーに変換してくれています。あくあ屋は、毎年手帳を買うと、この表を見ながら二十四節気を書き込んでいます。

整体がわりに、きもので過ごす

きものを着ると筋肉痛になる、これは、めったにきものをお召しにならない方からよく聞く感想です。それは、貴女が「楽」だと感じる姿勢がそもそも悪い姿勢だからではないでしょうか?

長い年月をかけて悪い姿勢を楽だと体が覚えてしまうと、なかなか直せないそうです。姿勢が悪いから肩凝りも腰痛も益々悪くなります。

きものには、身体の軸を真ん中に直してくれる効果があります。姿勢が悪いと着崩れていきますので、綺麗でいるためにも正しい姿勢を保とうとします。足も組めませんから、体の歪みの原因も減ります。帯は骨盤を立てる支えになってくれています。足元まで布で覆われるため、夏でも体を冷やしません。草履や下駄を履くと、体の軸が中心にないと上手に歩けません。すべて、着物の効能、ですね。

きものの効能

きものを着て、帯を締め、背筋を伸ばして一日お出かけください。心も楽しく、背筋もしゃっきり。

きものを着て筋肉痛になる方は、体の歪みの危険信号かも!?