子どもが独立したのに、その保険まだ必要?-保険見直しのタイミング

くらしとお金のアドバイザー、ファイナンシャル・プランナーの水島幸代です。

卒業シーズンになると、子どもの独立や就職など、家族の形が変わるご家庭も多いですね。
そんな節目の時期は、家計や保険の見直しを考えるよいタイミングでもあります。

保険の見直し相談で、よく聞く言葉があります。
「これまでずっと払ってきたから、やめるのはもったいないですよね」
「途中でやめると損な気がして……」

たしかに、長く払い続けてきた保険をやめるのは、少し勇気がいるものです。
長年払ってきたお金を思うと、「ここでやめたら無駄になるのでは」と感じてしまうのも自然なことだと思います。

でも、本当に考えるべきなのは「これまで払ったお金」ではなく、これからもその保障が必要かどうかです。

たとえば、子どもが独立して家族構成が変わった場合、以前と同じ保障が本当に必要でしょうか?
子育て中は大きな死亡保障を準備していたとしても、子どもが独立すれば、家計に必要な保障の形は変わってくることがあります。子どもが会社員・公務員となる場合、子どもには社会保険という公的保障も始まっています。

それでも、「今まで払ってきたのだから」と、なんとなく続けてしまうケースは少なくありません。
人はどうしても、「これまで払ってきたもの」を無駄にしたくない、できれば元を取りたい、と感じてしまうものです。

行動経済学では、このような心理を サンクコスト効果 と呼びます。
すでに支払ったお金に引きずられて、これからの判断をしてしまうというものです。

また、親戚や友人・知人から勧められて加入した保険を解約したり、保障額を下げたりするのも、なんとなく言い出しにくい場合もあります。

けれども、保険は一度入ったら一生そのままというものではありません。
結婚、出産、子どもの独立、退職など、ライフステージが変われば、必要な保障も変わっていきます。加入した保険の目的が達成されたのであれば、その保険の役割は終了したことになります。
だからこそ、人生の節目では、いまの保障が自分たちの暮らしに合っているかを見直してみることが大切です。

ただ、長く続けてきた保険ほど当たり前になっていて、自分では見直しのポイントに気づきにくいこともあります。特に、子どもが独立したご家庭や、長く同じ保険を続けている方は、一度、今ある保障額をすべて並べて確認してみるとよいかもしれません。

例えば、こんな点を確認してみるのもよいでしょう。

・ ライフステージに変化があるか
・ 保険の目的を思い出してみる
・ 自分たちのライフプランに合っているか
・ 保険の見直しが必要なタイミングか

あなたの保険、「もったいない」という気持ちだけで続けていませんか?

一人で考えるのが難しいときは、誰かと一緒に整理してみるのも一つの方法です。第三者の視点が入ることで、見えてくることもあります。

保険は、社会人になったばかりの方にも大切なテーマ。新社会人の保険については、こちらのコラムでも紹介しています。ぜひ参考にしてください。
→ 新社会人に生命保険は必要? ― まず知っておきたい公的保障 ―

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