AI時代の「お金の情報」とどう付き合う?鵜呑みにしないためのAIリテラシー

くらしとお金のアドバイザー、ファイナンシャル・プランナーの水島幸代です。

最近は、ChatGPTなどのAIを使って「お金の勉強」をする人も増えてきました。
「おすすめの投資は?」「NISAで何を買えばいい?」と質問すると、あっという間にそれらしい答えが返ってきます。
とても便利ですよね。

でも、ここで一つだけ覚えておきたい大切なことがあります。

それは、AIは“答えを出してくれる存在”ではなく、“情報整理を手伝うアシスタント”だということ。
AIが出した答えは“それらしく見える”回答であって、本当にその人に合った答えかどうかはわかりません。

AIはあなたのアシスタント
AIは大量の情報をもとに回答を作りますが、その情報が
・最新とは限らない
・すべて正確とは限らない
・状況に合っているとは限らない
という点には注意が必要です。

たとえば、税制や制度は定期的に変わります。
NISAやiDeCoのルールは、ここ数年で大きく変わりました。年に一度の税制改正もありますし、不定期に改正される社会保険のルールもあります。

もしAIが少し前の情報をもとに回答していた場合、その内容は今の制度とは違う可能性もあるのです。

AIは「学びのサポート役」
繰り返しますが、AIは、既存の情報をもとに回答を作っています。
AIは、誰もが納得するような「平均的に良さそうな答え」を作ることは得意ですが、あなた自身の家計や人生設計まで考えた答えを出すことはできません。
投資のリスクの取り方、教育費や住宅費とのバランス、老後の考え方。
こうした大切な判断は、やはり人それぞれ違うものです。

AIを使うときには、ある程度の情報を入力しているかもしれません。
ただ、利用者自身がうまく言語化できていないこともありますし、入力しなかった情報は当然ながらAIには伝わりません。

だからこそ、AIは「答え」として使うのではなく、

・考え方のヒントをもらう
・情報を整理する
・気になるテーマを調べる

といった学びのサポート役として使うのがおすすめです。

基本は公的機関のサイトでチェック
気になるテーマをAIで調べ、さらに詳しく知りたい情報があれば、NISAであれば金融庁、年金であれば厚生労働省など、まずは公的機関のWEBサイトなどで確認します。
このひと手間が、情報の信頼性をぐっと高めてくれます。

AIの利用法はAIに
AIの使い方に迷ったときは、「どう質問すると良いか」「どんな情報を確認すると良いか」をAIに聞いてみるのも一つの方法です。
AIは質問の整理や情報の探し方を考えることも得意です。

AIはとても優秀なツールですが、最後に判断するのは、いつでも自分自身。
便利な時代だからこそ、「使いこなす力」が、お金のリテラシーの一つになっています。

AIも上手に味方につけながら、自分に合ったお金の学び方を見つけ、判断力を磨いていきましょう。

情報の海に潜るときは、信頼できる羅針盤を。

お金の情報を読み解く情報リテラシーについては、こちらでも解説しています。
→ お金の勉強、何を信じる?情報の海で迷わない“お金のリテラシー”の身につけ方

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