お金の勉強、何を信じる?情報の海で迷わない“お金のリテラシー”の身につけ方

くらしとお金のアドバイザー、ファイナンシャル・プランナーの水島幸代です。
最近は、ネットやYouTubeで「お金の勉強」をする人が増えています。
スマホで気軽に見られる動画やSNSの投稿には、投資で成功するコツ、節約術、副業ノウハウなど、魅力的な話題がたくさん並んでいますよね。でも、ちょっと待って!
その情報、「誰が」「どんな立場で」発信しているか、見たことありますか?
興味のあるトピックで、役に立ちそうな情報を探したつもりでも、
・ 広告を兼ねたPR情報
・ 特定の商品を売るための誘導
・ 一部だけを切り取った“過激な見出し”
など、発信の目的によって伝え方が大きく違うことがあります。
もちろん、ネットの情報がすべて悪いわけではありません。優れた専門家や、実体験をもとにした有益な発信もたくさんあります。でも、お金に関する情報は「正しい・わかりやすい・信頼できる」がセットでないと、誤解や勘違いにつながりやすいのです。
そこで大切なのが、情報リテラシー(=情報を見極める力)。
まずは、発信者がどんな資格や経験を持っているかを確認してみましょう。
「FP(ファイナンシャル・プランナー)」と名乗っていても、資格には3級から1級まであり、知識や実務経験に幅があります。また、保険商品や不動産を扱うFPの場合、情報の背景に“営業目的”が含まれていることもあります。「金融機関」の発信であれば、自社の口座開設や金融商品の紹介につながる内容になっているケースもあります。こうした視点を持つだけでも、情報を見る目がぐっとクリアになります。
そして、何よりおすすめなのが――
まずは公的機関のHPを見てみること。
金融庁、消費者庁、J-FLEC(金融経済教育推進機構)、日本FP協会、国民生活センターなど、公的なサイトには“根拠のある情報”が整理されています。また、NISAやiDeCoなどは、それぞれ公的機関による公式HPがあります。
ニュースやSNSで気になった話題も、一度こうした公式情報と照らし合わせることで、安心して自分の判断ができるようになります。
お金の知識を身につけることは、“自分の未来を守る力”を育てること。
自分に合った学びの方法を探ってみたい方、考えすぎて迷子になっている方、ぜひお気軽にご相談ください。
情報の海に潜るときは、ぜひ“信頼できる羅針盤”を持って進みましょう。
FPあくあ屋は、あなたの学びを応援します!

